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ちょっと不思議で、面白い!梅雨の時期に楽しみたい3冊。
全国的に梅雨に入り、いよいよ雨の季節がやってきました。洗濯物も乾かず、お出かけもできず、ジメジメと嫌な季節ですね。
でも逆に気分を変えて、今後のお休みは家にこもって読書三昧、なんてのもいいかもしれません。
今回はそんな梅雨の時期に読みたい、ちょっと不思議な小説を3選、紹介させていただきます。雨の音を聞きながら、不思議な世界に飛び込んでみてください。
目次
「変な家」雨穴
YouTubeでも話題となり、映画化も決定。2023年に最も売れた小説としても有名な「変な家」。タイトルからしてもちょっと不思議なタイトルですが、内容もちょっと不思議で、不気味。
知人が購入を検討しているという中古の一軒家は、特に問題もない、普通の中古住宅。でもその間取り図を見ると、ん?なんかちょっとこれは変だぞ。
物語はそこからどんどん繋がっていき、思いもよらぬ方向に進んでいきます。ちょっとした違和感が次第に広がっていく展開に、読む手が止まらなくなる。そんな1冊です。
「そして、だれも・・・」星新一
ショートショートや短編小説の名手として知られる星新一の、ちょっと長めのショートショートをまとめた短編集。どれもちょっと不思議で、何となく面白いショートショートが並んでいます。
例えば表題作でもある「そして、だれも・・・」の舞台は宇宙船の中。5人いる乗組員が、気がつくと一人、また一人と消えていきます。密室の中で何が起こっているのか。うーん、不気味で気持ち悪い。
和田誠の挿絵もかわいく、また字も大きくてルビも打ってあるため、サクッと読み終わる1冊です。
「幽霊たち」ポール・オースター
現在アメリカ文学の旗手であり、先日他界したポール・オースターの代表作。ニューヨークを舞台に、ただ男を見張り続けるという奇妙な依頼を受けた私立探偵ブルー。簡単に終わると思われた依頼は、いつまでも果てしなく続き、やがてブルーは奇妙な行動を取り始めます。次第に妄想の世界に彷徨い始めるブルーは、どうなっていくのか。
こちらも130ページほどの短編で、気軽に読める1冊です。軽い気持ちで読んでみてください。
SEE SEA 読書会
SEE SEA PARKでは、本好きの皆さん(も、そうでない方も)を対象にした「SEE SEA 読書会」を毎月1回開催しています。
読書会では毎月1冊、課題本を決め、その課題本についての感想を自由におしゃべりしています。
(そのため事前に課題本を読んできていただいた方が楽しめます!)
次回7月12日の読書会の課題本は、今回お薦めした「幽霊たち」。本を読んだ感想を、みんなで楽しくおしゃべりしましょう。
参加のご予約などは特に必要ありません。どうぞお気軽にご参加ください。