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OTHER 2024-07-30

知らない世界を知る。夏休みに楽しみたい3冊。

毎日暑い日が続いています。いよいよ夏本番。夏休みに入った学校も多く、ここSEE SEA PARKも毎日多くの家族連れで賑わっています。

夏といえばプール?海水浴?スイカ割り?いえいえ。夏こそ読書の季節。まとまったお休みの取りやすいこの季節だからこそ、これまであまり馴染みのなかった世界や未知の世界に飛び込んでみるのはいかがでしょうか。

今回はそんな夏に読みたい本を3冊、紹介させていただきます。クーラーの効いた部屋で読むもよし。照りつける太陽の下で読むもよし。(熱中症には注意してください。)是非お楽しみください。

 

「極夜行」角幡唯介

冒険家であり執筆家でもある筆者が、太陽の全く昇らない冬の北極を犬ぞりと共に旅をするルポルタージュ。光のない漆黒の世界は、現代を生きる我々にとってはまさに未知の世界。当然、旅は過酷なものになりますが、筆者のリズムのいい文章がそうした過酷さを感じさせず、サクサクと読み進めていくことができます。暑い季節に寒い寒い北極のお話。真夏に鍋、的な発想でおすすめです。(ちょっと違うかな…)

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「謎の独立国家ソマリランド」高野秀行

こちらも異国を舞台にしたルポルタージュ。ただ舞台は大きく変わり、アフリカ大陸に。内戦の続くソマリアの中にあるという謎の独立国家「ソマリランド」。日本では(世界でも?)あまり知られていない謎に満ちたソマリランドを、冒険作家である筆者が歩きます。
で、実際に歩いてみると人々は楽しく、時に悲しく生活しており、日本にも似た習慣もありながらも実は全く異なる価値観の中に生きており、とまさに未知の世界。辺境を歩くルポを得意とする筆者ならではの視点とユーモアに満ちた文章もおすすめの1冊です。

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「ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集」斉藤倫著、高野文子画

「知らない世界」という意味では、漆黒の北極やアフリカの謎国家という距離的知らなさと同じく、感覚的知らなさ、ちょっとよく分からない文化や価値観というのもあろうかと。そして多くの人が感じる文化的知らない世界、分からない世界の一つが「詩」の世界かも知れません。
なんか面白そうではあるけど、よく分からない。興味はあるけど、どこから手をつけていいか分からない。そんな皆さんにおすすめなのが、この1冊。
おじさんと「僕」の間で繰り広げられるちょっとした会話から紹介される何編かの詩は、どれもユーモラスで面白そうなものばかり。軽い気持ちで読み始めるのがおすすめかも知れません。

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SEE SEA 読書会

SEE SEA PARKでは、本好きの皆さん(も、そうでない方も)を対象にした「SEE SEA 読書会」を毎月1回開催しています。

読書会では毎月1冊、課題本を決め、その課題本についての感想を自由におしゃべりしています。
(そのため事前に課題本を読んできていただいた方が楽しめます!)

次回8月2日の読書会の課題本は、今回お薦めした「ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集」。本を読んだ感想を、みんなで楽しくおしゃべりしましょう。

なお今回の読書会には、敦賀駅前に2022年にオープンした新しいスタイルの公設書店「ちえなみき」の店長である笹本さんをゲストにお迎えし、一緒におしゃべりにご参加いただきます。

ちえなみきの情報はこちら

参加のご予約などは特に必要ありません。どうぞお気軽にご参加ください。